こんにちは!MAY.Kです!

よく宝石のルースという言葉を聞くけど、ルースって何?
アクセサリーショップでアクセサリーを選ぶ時によく耳にする「ルース」という言葉があります。
同時に、ルースってどんな意味なのかよく分からない・・・。
そんな声もよく耳にします。
そこでこの記事では、宝石の「ルース」について詳しく解説していきます。
あわせて、人気の加工方法である「ファセットカット」もご紹介しますので、「ルース」のことを詳しく知りたい方、これからアクセサリーを選ぶ方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
宝石の「ルース」とは?

アクセサリーショップでよく耳にする「ルース」という言葉。
最近では、アクセサリー関連のブログやwebショップでも「ルース」という言葉をよく目にします。
もしかしたら単語自体には馴染みがあるかもしれませんが、「ルース」の意味については、あまり知られていません。
そこでまずは、「ルース」について詳しく解説していきます。
ルースとは「裸石」のこと
ルースとは、裸石(はだかいし)のことを言います。
裸石とは、宝石がアクセサリーの土台や枠に入っていない状態のものです。
原石を研磨して、カットが施された状態の宝石のみの状態のことをルース(裸石)と呼んでいます。
「カラット」とはルースの重さのこと
宝石を表す単位として「カラット(ct)」という言葉もよく耳にします。
カラットとはルースの重さを表す単位で、世界基準として「1ct=0.2g」と定められています。
何となく、カラットは宝石の大きさのことの様に思われがちですが、実は重さのことなんですね。
ルースの重さを表す単位のため、ルースの大きさが同じでもカラット数が異なる場合があります。
ルースによりアクセサリーの価値が高まる
宝石があしらわれたアクセサリーの価値は、使用されているルースの価値によって高まると言われています。
ルースのカラット数が大きいものであったり、産出量の少ない希少なルースは、そのルース自体にとても高い価値があります。
そんな価値の高いルースをあしらうことで、アクセサリー全体の価値も高めてくれるんです。
近年では、ルースのみを販売している店舗もあることから、個人で価値の高いルースのみを購入し、デザイナーに依頼して一点物のジュエリーを仕立ててもらう方もいるのだとか。
いろいろなルースの加工方法

ルースは原石を研磨し、加工したもののことを言います。
原石を研磨する際には、カット加工も施されるのですが、その加工方法は実に様々です。
ルース各部分の名称
ルースの状態を確認する際には、横から、真上から、下からとあらゆる方向から見て状態を確認します。
その際に基盤となる、ルースの各部分の名称は以下の通りです。
【ルースの各部分の名称】

- 真上や横から見た上部:クラウン
- クラウンとパビリオンの境目:ガードル
- 横から見た下半分:パビリオン
- パビリオンの中心点:キューレット
この様に、ルースは部分毎に名称があり、これらはカット方法を確認したりする際によく使われています。
ルースを確認する際に各部分の名称を覚えておくと、ルースの魅力をより楽しむことができるかもしれません。
ルースのカットの種類
ルースのカット方法は10万パターン以上の種類があると言われています。
その中でも、私たちがよく目にするカット方法として「ファセットカット」と「カボションカット」の2種類があります。
ファセットカット

ファセットカットとは、表面に角度の異なるいくつものカット面を幾何学的に組み合わせたカット方法です。
ルースの表面に施されたカット面、日本語では切子面のことをファセットと言います。
ファセットカットは、透明度の高い宝石の輝きを最大限に引き出すカット方法です。
カボションカット

カボションカットとは、表面が半球型に磨き上げられたもので、最も古く、また最も普及したカット方法です。
カボションカットが施されたルースは、楕円形が伝統的ですが、三角や四角のものもあります。
カボションカットは、透明度の低い宝石や、インクルージョン(内包物)の多い宝石によく用いられています。
ファセットカットの種類
宝石の表面を多面的にカットするファセットカットには、様々なカット方法があります。
その代表的な種類をご紹介していきます。
ブリリアントカット

ブリリアントカットは、17世紀にヴェネツィアでその原形が生み出されたと言われている歴史を持つカット方法です。
宝石の反射や屈折率といった科学的特性が計算され、最も美しく輝く形を理論的に見出したもので、ダイヤモンドのカット方法として用いられています。
ステップカット

ステップカットは直線的なカット方法です。
宝石の周囲が長方形や四角に型取られており、ファセットが外側の面に対して平行かつ階段状に施されているのが特徴です。
ミックスカット

ミックスカットはブリリアントカットとステップカットを組み合わせたカット方法です。
クラウンの部分がブリリアントカット、パビリオンの部分がステップカットのものが多いですが、逆の場合もあると言われています。
その他のカット方法

その他にも複数のカット方法を組み合わせたものや、カット数の多いものなど様々なカット方法があります。
宝石の種類によっても使われるカット方法が異なるので、注目してみるとより一層ルースを楽しむことができるでしょう。
よく目にする人気のファセットカット一覧
ファセットカットには、ブリリアントカットなど代表的な種類がいくつかありました。
ルースは、これらのファセットカットを組み合わせて加工されています。
そこで、ルースに施されているファセットカットの中でもよく目にする人気のカットをご紹介します。
ラウンド・ブリリアントカット

ダイヤモンドのカットに使われている、最も有名なブリリアントカット方法です。
ラウンドブリリアントカットには、通常58面のファセットが施されています。
ダイヤモンドの他にも丸い形の宝石によく用いられ、内側から光輝く様に計算されたカットは、その宝石の輝きを最大限に引き出してくれるカット方法です。
オーバルカット

楕円の形をしたカット方法のことをオーバルカットと言います。
オーバルカットに施されているファセット数は、通常69面です。
オーバルカットはブリリアントカットよりも無駄がなく、宝石そのものの美しさとカラット数の保持に優れているため、最も良く使われているカット方法だと言われています。
エメラルドカット

エメラルドカットは、その名の通りエメラルドのカット方法として用いられたことが始まりと言われているカット方法です。
ファセット数は通常50面になっており、宝石の持つ色味を最大限に引き立たせることができます。
正面のファセット面積が広く、インクルージョンや欠点を隠すのが難しいカットであると言われ、宝石そのものの美しさが重要となるカットでもあります。
ダイヤモンドの場合、カラット数が大きく、クオリティの高いものほど、その素材の良さを際立たせるためにエメラルドカットが施されることがあるのだとか。
ペアシェイプカット

ペアシェイプカットは、別名ティアドロップカットとも言われる涙型をしたカットです。
ペアとは洋梨の「pear(ペアー)」から来ています。
そう言われてみると、洋梨の形にもよく似ていますよね。
通常のファセット数は71面で、奥行きがあり、きらめく涙の様に見えるカット方法です。
尖った先端部分と、丸みを持つペアシェイプカットが施されたルースは、シャープさとエレガントさの両方の印象を与えてくれます。
ファセットカットのルースで宝石の輝きを楽しもう

アクセサリーに加工される前の宝石、ルース。
ルースは、宝石のカット方法によって様々な表情を楽しめることが分かりました。
特に、ファセットカットが施されたルースは宝石のもつ輝きが引き出され、ネックレスやピアス、リングにすると美しく、とても素敵なアクセサリーになります。
ファセットカットのルースは宝石の種類も多く、デイリーにも特別な日にも身につけられることから、とても人気が高いルースです。
MAY.Kのアクセサリーでも、ファセットカットのルースをあしらったものが人気です!
美しく輝きを放つルースを身につけて、そのきらめきを楽しんでみてください♪
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