金属アレルギー対応のサージカルステンレス304と316の違いは?

金属アレルギー
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こんにちは!MAY.Kです!

最近、金属アレルギーを持っている方も身につけられるアクセサリーが増えていますね。

サージカルステンレスも、金属アレルギー対応の素材の1つです。

サージカルステンレス製のアクセサリーをよく見ると、数字が刻んであるのを見たことはありませんか?

サージカルステンレスって金属アレルギー対応だけど、304とか316っていう数字の違いは何だろう…

と疑問に思ったことがある方も多いはず。

そこで今回は、サージカルステンレスの数字のナゾを解き明かします!

サージカルステンレスについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

サージカルステンレスとは?

サージカルステンレスの数字について解説する前に、まずはサージカルステンレス、そしてステンレスについて紹介します。

そもそもステンレスって?

ステンレスは、キッチンの流し台など水回りや食器にも使われている、身近な金属ですね。

英語で表記すると「stainless steel」となり、錆びない(stainless)鋼鉄(steel)という意味です。

鉄を主成分として、炭素を混ぜたものがスチール(鋼)、その中でさらにクロムを混ぜたものがステンレススチールです。鉄、スチール、ステンレススチールの順に強度が増していきます。

サージカルステンレスとは?

サージカルステンレスというのは、実は正式名称ではありません。ジュエリー業界で生まれた造語で、アレルギーが起こりにくいことを表すために「サージカル(=医療用の)」という言葉が使われています。

ステンレスは、変色しにくく錆びにくいう性質がありますが、その秘密は「不働態被膜」です。

ステンレスに含まれるクロムは空気中の酸素に触れると瞬時に反応し、表面に不働態被膜(酸化膜)を張ります。この膜がバリアの役割を果たし、周辺環境と反応しにくくなるので、ステンレスを錆びや変色から守る働きをしているのです。

また、硬くて丈夫で傷がつきにくいという性質もあるので、アクセサリーとして日常的に使用しても傷だらけになってしまうようなことはありません。

サージカルステンレスは医療用器具に使われるだけあって、普通のステンレスよりも高品質で金属アレルギーを起こしにくい素材なのです。

サージカルステンレス304と316の違い

ステンレスは、混ぜる金属の種類や量の組み合わせで特徴や性質が変化し、その種類はなんと200種類以上もあるそうです。

ステンレスの種類は3桁の数字で区別され、300番台の「オーステナイト系」と呼ばれるステンレスがアクセサリーの原料として使われるサージカルステンレスです。

サージカルステンレス304の特徴

サージカルステンレスの中でも代表的なものがサージカルステンレス304で、鉄に18%のクロムと8%のニッケルが含まれていることから18-8ステンレスとも呼ばれます。
高級ステンレスとして、食器や流し台など水回りで使う製品で幅広く使われています。

基本的にはステンレスは錆びにくい性質ですが、海水や汗など塩分を含む水分に長時間さらされると、金属成分が溶け出して錆びてしまうこともあります。

サージカルステンレス316の特徴

塩分に対する耐食性を上げるために、ニッケルを12%に増量し、さらにモリブデンを2~3%加えたものがサージカルステンレス316です。
医療用器具のほかにも、船舶の部品や海水ポンプなどに使用されています。

なかでも、金属アレルギーの方には「316L」というタイプがより安心できる素材と言われています。
アクセサリーには「SUS316L」と表記されていることが多いです。

「L」は、316ステンレスから炭素を減らしたという意味で、Low炭素を表します。
炭素量を低くすることで、「サージカルステンレスとは?」のところで解説した不働態被膜(酸化膜)が緻密になって耐食性が向上し、さらに安定した素材になります。

サージカルステンレス304と316はどう違う?

サージカルステンレス304と316は、基本的な成分はほとんど同じです。

316は、モリブデンという物質を添加して、304をグレードアップさせたサージカルステンレスと考えてよいでしょう。より強度があり、劣化にも強くなっています。

アレルギーについては、304ステンレスも金属アレルギーの非常に出づらい素材です。ステンレスのスプーンやフォーク、タンブラーを使ってアレルギーを発症する方はほとんどいませんよね。

ただ、304は316に比べると塩分に弱いので、海水に触れたり沿岸部で潮風にさらされることが多い環境なら、サージカルステンレス316を選んだ方が安心して使えます。

サージカルステンレス304と316で金属アレルギーが出にくい理由

実は、ステンレスには金属アレルギーを起こしやすい物質が多く含まれています。金属アレルギーを起こす代表格のニッケルをはじめ、クロムや鉄などです。

では、なぜサージカルステンレス304と316は、金属アレルギーが出にくいと言われているのでしょうか?

それは、汗や水などに触れても金属イオンが溶け出すことが少ないからです。

金属アレルギーを起こす原因の1つに、金属が汗や体液に触れて腐食され、金属イオンとなって溶け出してしまう、ということがあります。
サージカルステンレス304と316は、この「腐食」がしにくい(耐食性が高い)金属なのです。

では、どうして腐食しにくいかと言うと、「サージカルステンレスとは?」のところで解説した不働態被膜(酸化膜)のおかげです。
ステンレスの表面でバリアが作られるので、アレルギーの原因となる金属と直接接触することがなく、金属イオンも発生しないのです。

サージカルステンレス304と316は錆びる?

ステンレスは、表面を不働態被膜で保護されているので、錆びにくい金属とされています。
食器や流し台などの水回りの製品でも使われていることから、ほぼ錆びることはありません

そのため、普段から水を使う作業が多い方や、夏の汗を多くかく時期にアクセサリーを身につけたい方にもおすすめの素材です。

サージカルステンレス304と316は、お風呂や温泉にそのままつけて入っても大丈夫ですが、絶対に錆びないというわけではありません。

前述したように、ステンレスは塩分に弱い金属なので、塩分濃度が高い状態が長時間続くことで、錆びやアレルギーを起こす可能性があります。
海水浴に行ったり、沿岸部に住んでいて潮風にさらされることが多い環境の方は、こまめに水分を拭き取って錆びを防ぎましょう。

サージカルステンレス304と316のお手入れ方法

サージカルステンレス304と306は、耐久性が高く、表面に傷がつきにくいというのも特徴です。

特別なお手入れをしなくても錆びたり変色したりすることが少ないので、いつまでも新品のような状態で使うことができます。

ただ、より綺麗に使うために、お手入れ方法のポイントをご紹介しますね。

やわらかい布で磨く

メガネ拭きやアクセサリー用のクロスなど、研磨剤が入っていない布で軽く磨きましょう。

汚れが気になる場合は、中性洗剤を薄めた液体や石鹸で洗い流すのもおすすめです。

定期的に磨くことでくすみが取れ、ステンレス本来の輝きを保つことができます。

水に濡れたらしっかりと拭く

ステンレスは錆びにくいとはいえ、金属は水に弱いものです。そのため、水に濡れたらしっかりと拭いてください。

特に、海水に入った後は注意が必要です。真水でよく洗ってから水分を拭き取り、しっかり乾かしましょう。

まとめ

目に見えない汚れが金属アレルギーを引き起こしてしまう可能性もあります。
ステンレスは水に強く錆びにくいですが、きちんとお手入れをして長く使いたいですね。

MAY.Kで販売しているサージカルステンレス304と316を使ったアクセサリー

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