こんにちは!MAY.Kです!
金属アレルギーの方にとって、アクセサリーの素材選びはとても重要ですよね。素敵なアクセサリーでも素材が金属だった場合「金属アレルギーだからなぁ…」と、渋々諦める方も多いのではないでしょうか。
ですが、金属アレルギーだからと諦めるのはまだ早いかもしれません!
なぜなら金属には多くの種類があり、特徴によってはアレルギーの方でも安心して使用できるものがあるからです。
特徴を理解して選べば、金属だからと諦める事も減りますし、アクセサリーの選択肢が広がればファッションをより楽しむ事もできますよね。
では実際に金属を選ぶ際、どのような点に気をつけたら良いのでしょうか?
金属アレルギーの人が金属を選ぶポイント

金属を選ぶ際のポイントは「イオン化傾向が小さい金属(=溶け出しにくい金属)」かどうか、という点です。
そもそも金属アレルギーは、汗などによって溶け出した金属イオンと体内のタンパク質が結合して生まれた新しいタンパク質(アレルゲン)を、異物と認識して攻撃する事によって起こります。
したがって、原因となるアレルゲンを生み出さないためには、汗などに溶け出しにくい金属を選ぶ事が重要になってくるのです。
例えばニッケルは、アクセサリーに使われる金属の中でもイオン化傾向が大きいため、溶け出しやすい金属とされています。
身に着ける場合は避けた方が良いですね。
また、イオン化傾向の大きさは錆びやすさにも繋がっているそうです。
イオン化傾向が小さければ、金属は錆びにくくなり美しさを保つ事もできるのだそうです。
例えば、3000年以上前に作られたツタンカーメンのマスクが錆びていないのも、金の持つ錆びにくさが影響しているとのことです。
当てはまる金属はアレルギーを起こしにくいとされていますが、そういった金属でも稀にアレルギーを発症する方がいます。
心配な方はアクセサリーを使用する前に、自分に合う金属かどうか調べておくとより安心ですね。
各金属素材の特徴と平気な理由

では、アレルギーの方でも使えるとされている金属や低アレルギーとされている金属には一体どのようなものがあるのでしょうか?
代表的なものを詳しく解説していきます。
純チタン
金属アレルギーの方でも使える金属として、チタンを選ばれる方は多いのではないでしょうか。
チタンは「純チタン」と「チタン合金」に分けられ、中でも純チタンはアレルギー症状を引き起こす可能性がとても低く安全な金属と言われています。
それは、チタンは空気に触れると表面に強い酸化皮膜を作り、その皮膜によって金属イオンが溶け出す事が無いとされているからなのだそうです。
また、海水につけても錆びにくく、軽くて丈夫という特徴も持っているとのこと。海などのレジャーでも使う事ができるのはとても嬉しい点ですね。
サージカルステンレス(SUS316L)
ステンレス鋼の中でも医療用器具としても扱われている素材という事で、サージカル(=外科の)ステンレス(=さびない)という俗称がついています。
サージカルステンレスにはさまざまな種類がありますが、アクセサリーにおすすめなのが「SUS316L」と呼ばれる金属です。
ステンレス鋼は元々、表面が薄い酸化皮膜で保護されているので錆びにくく、溶け出す事も無い金属とされています。
しかし塩分には弱く、海水などに浸かると酸化皮膜が壊されてしまい、錆びてしまいます。
そのような弱点を改良したのがサージカルステンレスということなのだそうです。
普通のステンレス鋼よりも優れた部分が、金属アレルギーを持つ方にもおすすめできる理由です。
また、硬くて丈夫で傷がつきにくいので、アクセサリーとして日常的に使用しても美しい状態を保つ事ができるのだそうです。
金(ゴールド)
金の放つ美しい黄金色は、富や権力の象徴として古来より愛されてきました。
柔らかく加工しやすい金属ですが、それゆえ硬度は高くありません。
日常的に使えるように、ある程度強度が必要なアクセサリーの場合、金は他の金属と混ぜ合わせた合金にして使用されます。
例えば、金の純度として24Kや18Kといった言葉があります。
金の純度は24分率で表記され、24Kならば金の含有量は約100%、18Kならば金の含有量は約75%と、数字が小さくなるにつれて金の純度も下がっていきます。
金の純度が下がれば、他の金属の割合が増えてくるのです。
金はイオン化傾向が極めて小さい金属ですので、アレルギーの方でも安心して使用できます。
しかし、アクセサリーのほとんどが合金ですので選ぶ際は金の純度が高いものにすると安心ですね。
14kgf(14金ゴールドフィルド)
合金で出来た金属(主に真鍮)を芯とし、熱と圧力などで表面に14金を圧着させた金属です。
圧着する14金は、総重量の5%以上となっています。
金メッキと比較される事が多い金属ですが、14kgfの方が表面の金の層が厚くなっており、加工方法の違いから芯への圧着もしっかりとしています。
そのため、表面の金が剥げてしまう心配がほとんどないと言われています。
表面の金が剥げにくいという事は、芯となっている金属が露出する心配も少ないという事です。
元より金は、アレルギーの方でも安心して使える素材ですので、その点においてもおすすめできる金属となっています。
プラチナ(白金)
プラチナは、金よりも埋蔵量が少なく希少性がかなり高い金属とされています。
プラチナ特有の白い色味は肌に馴染みやすく、より肌を美しく魅せる効果を持っています。
イオン化傾向が極めて小さい金属ですので、汗などに溶け出しにくく錆びにくい金属となります。
アルカリや酸に強いという特徴もありますので、温泉、海水、汗などに触れても変色や変質の心配は無いとされています。
しかし、アクセサリーにするには柔らかく傷つきやすい金属のため、他の金属と混ぜ合わせて硬度を高くした合金が使われます。
アレルギーの方が使用される際は、純度が高いプラチナを選ぶようにすると良いですね。
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